???筒美京平のオリジナルを演奏したミニ・アルバムに続く作品で、フル・アルバムとしては3枚目。ケニー・バロン、ロン・カーター、グラディ・テイト、フィル・ウッズ、ルー・ソロフなど、参加ミュージシャンの顔ぶれが豪華。さらに曲によってはストリングスが甘美な調べを奏でるゴージャスな作りだ。
???しかしなんといっても話題は、プロデュースとアレンジをジョン・サイモンが担当している点だろう。ジョンはこれまで、ザ・バンドをはじめ多くのロック、ポップス、ジャズのアルバムを手がけてきた大物プロデューサーだが、TOKUにとっては「マイケル・フランクスの『Tiger in the Rain』のプロデューサーという印象が一番強い」のだとか。タイトル曲はそのマイケル・フランクスがTOKUのために書き下ろしたオリジナル。ほかにスタンダードやイヴァン・リンスの曲など多彩なナンバーを歌っている。その歌声は限りなくロマンティック。この人の場合、歌とともに洒脱なフリューゲルホーンの演奏にも魅力を発揮するが、そちらも存分に楽しめる。(市川正二)